こんにちは。ORGANIC HAIR bokett の日野原です。
今回は、知ってそうで知らない藍についてお話させていただきます。
ぼけっとにご来店いただけるお客様の中には、ご自身でヘナ染めをされているかたも多くいらっしゃいます。
初回のカウンセリング時に
「長年、ヘナだけで染めているの」とご本人はおっしゃっているのですが
どう見ても髪色がヘナだけのオレンジ色ではなく暗めのブラウンでしたので、
「もしかしたら、藍も入っている商品で染めていらっしゃいますね」
と、藍の説明もさせていただくと…
そこではじめて藍の存在に気づくという方が意外に多くいます。
日本で流通しているヘナ商品は、ヘナと藍がブレンドされているものも多く
「明るめのブラウン」「暗めのブラウン」などと表記されているため
一般の方には少しわかりづらいかもしれませんね。
オレンジ色にしか染まらないヘナの補色として使用される藍。
「ヘナ染め」とひとくくりにされていて、藍の存在が薄くなり脇役に徹している藍を今回はクローズアップします!!
藍というと、藍染めをはじめとする染料の原材料としての認知も強いかと思いますが、
元々は多くの機能を持つ薬草として世界各地で重宝されていたそうです。
日本国内では、染めの原料だけではなく、肌や髪に塗ったり、煎じて飲んだり、食べていたことが伝わっています。
そんな藍ですが、数多くの種類が存在するのをご存じでしょうか。
藍といっても一種類だけではなく、日本に流通しているのは
ナンバンアイ(インド藍)、蓼藍、、琉球藍、木藍などなど・・・
髪に利用される藍の種類は、主にナンバンアイ(インド藍)を利用します。
ぼけっとで使用している藍もナンバンアイ、インド藍ともよばれています。インド藍とよばれているのですから、生産地はインドです!!
インドといっても広く、南インドで育った藍を乾燥し粉末状にしたものを使用しています。
温暖な環境でのびのびと育つ藍は、約3か月ほどで人の腰ぐらいまで成長するため、年間4回も収穫されるそうです。
インドで育つ植物を毎日扱っているので、一度は現地インドを訪れてみたいものです。
刈り取った藍は、厳選され特殊乾燥されます。
乾燥した藍を今度は機械で茎などの不純物を取り除き、さらに葉のみを丁寧に手で選別します。
二段階の丁寧な選別のおかげで、品質の高い藍の葉のみの製品が出来上がるということですね。
そして、南インドで生産されたナンバンアイは色素量が多いのが特徴で、髪に色づくとしっかりと青が入るイメージです。
この青色成分があるからこそヘナと合わせることによりブラウンという表現でき、いまでは白髪染めユーザーにとっては藍はなくてはならないものになっています。
ヘナに比べ、髪にとってのトリートメント力は弱く髪の毛がサラサラになるというより、髪にハリが出てボリュームがでる感覚です。
ごく稀ですが、インド藍が肌に合わないという方がいます。安全のため使用前にパッチテストをし、インド藍が自分の身体に合っているか試してから使用することをお勧めいたします。
つい先日、私も髪に藍を使用してみました。
自分の髪に藍を使用するのは実は初めてで、少しドキドキしながら・・・
ヘナのトリートメント効果を期待してずっとヘナのみだったのですが、オレンジ色を少し和らげたい気持ちになり藍を使用してみたのです。
私が今回使用したのは、インド藍とはまた違う藍の種類で国産「蓼藍(タデアイ)」でお手入れしてみました。色は優しい青色といった感じで、さらに蓼藍にはトリートメント効果がありインド藍とはまた違う質感に驚きました!!
皆さんにも、国産の蓼藍もぜひ使用してもらいたいと思っています。
今、現在新メニューを考案中ですので楽しみに待っていて下さいね。
そして、蓼藍についてもまた詳しく書かせていただきます。
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